今日はFM「ラジオカロス」の日。
※画面下の時計が13時になってから音声が入ります。最初の1分はオンエア前なので無音です。
この番組は「本」をテーマにしてトークを繰り広げるという内容です。私が今回ご紹介したのは、川端康成の「掌の小説」。筆者が20代から約40年余りにわたって書き溜めた短編小説で、この1冊の中に122の作品が収録されています。「行間の達人」とも言われた川端康成の真骨頂とも言える一冊で、短いストーリーながら鋭い視点と豊かな感性が光ります。小説の読解が苦手な生徒に、行間読みや心情把握のトレーニングとして普段から勧めている本の1つです。
そして、番組のパーソナリティであるのしろや店長が紹介したのは、中田永一の「くちびるに歌を」。
この作品は、新垣結衣さん主演で映画化もされましたよね。「手紙〜拝啓十五の君へ〜」の作者・アンジェラ・アキさんのテレビドキュメンタリーをもとに書かれた青春群像小説です。
長崎県五島列島の中学校が舞台のこの作品。合唱部の生徒たちが、臨時採用で島に戻ってきた音楽教師と共にNHK音楽コンクールを目指すというストーリーです。年を重ねた今になってこの本を読むと…何でしょう、若い頃とはまた違った感慨があります。大切に本棚にしまっておいて、ふとした時にページをめくりたくなるような一冊です。
筆者の中田永一さんは複数のペンネームを持っていて、乙一(おついち)名でも多くの作品も書かれています。
GOTHは新札幌校の高校生であるTくんに「面白いですよ」と教えてもらいました。「本格ミステリー大賞」を受賞した作品です。
全く異なる世界観を描き切る多才さに感服してしまうのですが、どの作品も人間の心理が巧みに描かれているという点では共通しています。筆者はきっと人間が大好きなのだろうな。
来月のラジオ出演が決まったらまたご連絡しますね。日本語リスニング講座も楽しみにしていてください♫
★実は昨日から体調があまり良くなくて、貧血気味です。ラジオのトーク中、驚くほど大きな耳鳴りがして話が途切れる…ということも数回ありました(聴いている方はきっと気づきましたよね💦)。実際、生配信をご覧になっていた方々からも「体調が悪いのか?」と心配のLINEやメールが来たぐらいでして…。
今の時期は「体調が悪い」となかなか人に言いにくいものですよね。私の場合、理由はわかっているのですが(更年期の症状)、今日の北海道の感染者数をみると勘繰られても仕方ない感じです。
明日は家に籠ってのんびり過ごします。