今週の日曜日、石狩ビーチコーミングに行った時に、滝川高校科学部の顧問の先生からクリオネを譲っていただきました。
その時は飼う気満々だったのですが、餌を入手できないことや、ゆーのことを思い出してしまうことから泣く泣く断念…。厚別区の「サンピアザ水族館」に引き取っていただくことにしました。
安易にもらってしまったことを、親子ともども後悔するとともに深く深く反省しています。
顧問の先生は、
「冷蔵庫に入れっばなしでいい。餌も要らない」とおっしゃっていたので、気楽に受け取ってしまったのですが、家で調べてみると様々なことがわかりました。
クリオネはミジンウキマイマイという貝の一種だけを食べるそうなのですが、このミジンウキマイマイはかなりの希少生物らしく、なかなか採れません。水族館などの専門家が探しても見つからないぐらいレアな貝なのだとか。だからクリオネは飢餓に強く、1年ぐらい絶食しても生きられるそうなのです。
クリオネの飼育には賛否両論あり、
「餌をやらず、ただ死んでいくのを見るなんて、人間のエゴだ、残酷だ」という意見もあります。
しかし、自然界の海で生きるクリオネ自体でさえ、生涯で1〜2度ミジンウキマイマイを捕食できるかどうか。飼育してもしなくても、クリオネが餌にありつくことは非常に難しいことなのです。また、平均寿命は2年ほどと言われていて、飼育下において極端に死期が早まることもありません。
まだまだベールに包まれたままのクリオネ。飼育してその生態を間近で観察することで、いつの日かミジンウキマイマイに代わる餌や新たな飼育法が判明するかもしれません。
熱意と誠意をもって、真摯にクリオネ研究を続けている滝川高校科学部の皆さんには敬意を表したいと思います。
こちらの資料も一緒にいただきました。
広い水槽で、仲間たちと元気に暮らしてね。
里子に出す前に撮影したクリオネちゃんです。