引き続き、創作文の添削をしています。
私が普段行けない教室(新道校•真駒内校•西町校)に関しても、国語力を把握するために全生徒の作文を最終添削するようにしています。生徒数が多くなればなるほど大変な労力ではありますが、それだけはどうしても手を抜きたくないのです。
添削ポイントは幾つかありますが、「同じ言い回しを多用している」こともその1つ。
例えば、「言う」という表現を挙げてみます。
〇〇は「……」と言って、
……と言うと、
などと、あまり深く考えずに何度も繰り返す子が結構います。
キーワードならともかくとして、同じ表現を何度も繰り返すのは文章全体を淡白にしたり、語彙力が乏しい印象を読み手に与えたりします。
「言う」ならば、
•話す
•語る
•口を開く
•口にする
•訴える
•断言する
•力説する
•切り出す
•口火を切る
ざっと挙げただけで、これだけの類語があります。1つ1つ意味は異なりますが、それらを調べながら使うのも意義ある国語の学習です。
例えば、言いにくいことをおずおずと言い出す場面では「口にする」という言葉を使います。
言葉のバリエーションを豊かにすることは、文章に彩りを与えることであり、ひいては思考世界の幅をを広げることでもあるのです。