陰陽道の世であった平安時代。その頃の文献に出てくる呪文としてこんなものがあります。
悪い夢を見た時の「夢違へ(ゆめたがえ)=夢を現実にしないために呪文を唱えること」の1つです。
唐国の その御嶽に 鳴く鹿も
違へをすれば 許されにけり
(からくにの そのみたけに なくしかも
ちがえをすれば ゆるされにけり)
夢を見た朝にこの和歌を唱えると悪夢の呪縛が断ち切れると信じられていました。
呪文を唱えながら、人形(ひとがた・紙でできた人形)を東の窓から捨てるというおまじないもあったそうです。
…誰かに追われていたり、バスに乗り遅れたり…と、最近悪い夢ばかりを見る私。いよいよ今朝はこの和歌を唱えてしまったわけです。
今日は良い夢を見ますように。