先週末のことですが、札幌の雑誌「O.tone」の別冊である「古地図を歩く」を片手に散歩をしました。
最近、運動不足で体がどこか重い気がするのです。普段は車生活なので、少し歩かないと体力が低下してしまう…。
この雑誌には、古地図(明治~)と現在の地図が上下に配置されていて、その変遷が一目でわかるようになっています。
私は取り立てて「地図好き」ではありませんが、古いもの・歴史を感じるものは大好き。
「この場所には昔、こんな建物があったのか!」
「きっとこんな人たちがここを歩いていたんだろうな」
などと、あれこれ想像を巡らすのが好きなのです。
札幌市中央区にある狸小路。1869(明治2)年、明治政府が「北海道開拓使」を札幌に置いた頃、このあたりに商家や飲食店が建ち並び始めました。その一角が「狸小路」と呼ばれるようになったのは明治6年頃。札幌の中では歴史のある商店街であり、現在でも観光客で賑わっています。
創成川を挟んで東側は二条市場。
その1本入ったところにある南北の通りは、明治時代には「雨だれ小路」と言われ、飲み屋の他に古美術商が軒を連ねていたそうです。歩いてみると、確かにまだ数軒、古美術店が残っていました。
私の妹も狸小路に面したマンションに住んでいます。
「この通りは狐小路と呼んだのか」
「えっ?ここに神社が?!」
「このあたりに映画館があったのね」
などと、興味深く読ませてもらいましたよ。
札幌市の古地図が中心ですが、江別や月形などの近郊も掲載されています。…いつか北海道内全域を紹介したものも出版して欲しいなあ。