「逆説」
国語の授業で必ず出てくる用語です。
「逆説って何ですか?」と生徒に質問したときの誤答パターンとして、
「逆の説です(前に言ったことや書いたこととは異なる説です)。」というものがあります。
きっと、「しかし」「けれども」といった、「逆接」の接続詞と混同しているのでしょうね(笑)。
逆説とは、「
ようするに、「うそ~!?それ間違えてるんじゃないの~?」と思うようなことだけど、よくよくじっくりと考えてみたら、「…うん、やっぱりその通りだわ」というような説(考え・表現)を逆説と言うのです。
例えば、代表的な逆説に「急がば回れ」という諺があります。
急がば回れ=急いでいる時には、危険な近道を行くよりも、遠回りでも安全な道を行くほうが、結局は早い。
「急いでいる時には回り道をしなさい。」
言葉だけぱっと聞くと、なんとなく矛盾していることを言っているような…間違えていることを言っているような、そんな感じがしませんか?
でも、じっくり考えてみると正しいことを言っています。
これが「逆説」です。
余談ですが、急がば回れという諺は室町時代の連歌…
「もののふの 矢橋の船は速けれど 急がば回れ 瀬田の長橋(意訳:京都へ向かうには、近いけれど危険な航路(矢橋-琵琶湖)で行くよりも、安全な陸路(瀬田長橋)を行ったほうが早くて安心だ」が語源となっています。
逆説表現の他例を挙げると…
・かわいい子には旅をさせよ
・負けるが勝ち
などなど。
私が日頃よく使っている逆説も紹介しますね~
仕事の出来る人間になりたければ、精一杯遊べ。
話し上手になるためには、聴き上手になれ!
勉強は楽しく生きるためにするものである。
愛されたかったら愛しなさい。
みなさんも、時間があったら逆説を考えてはいかがですか?
結構楽しめますよ~。
ちなみに「パラドックス」と逆説は一面で似てはいますが、異なるものです。
機会があればまたお話しますね♪