一昔前、高校生の家庭教師をしていました。
国語指導がメインでしたが、たまに生徒の母親に頼まれて社会科を教えることも…。
中学ならともかく、高校の社会科はかなり手強いですよね
でも引き受けたからには、良い点数をとらせるのがプロってもの!
まずは傾向分析。
過去のテストを読み込んで、先生の「出し癖」を調べました。
そして、「ストーリー」と「感情」をつけて、出そうなところをしっかり記憶してもらいます。
単語や年号だけをバラバラに覚えるより、背景などもセットで覚えたほうが効率的です。
例えば世界史で「マグナカルタ」を覚えてもらうとき、私はこんな歌(五七五七七)を教えました。
貴族たち
すぐジョン王に
言いに行こう(1215年…語呂)
マグナカルタの
大憲章
イギリス憲法の基になったマグナカルタ(大憲章)は1215年に制定されました。不満がつのった貴族たちが当時の国王ジョンに詰め寄って、強引にサインさせたと言われています。
私はこの歌を作って、生徒に何度も復唱してもらいました。普通にではなく、怒り口調で。
この「怒り口調」でというのが大きなポイントです(笑)。
この大憲章は貴族たちの怒りが爆発して出来上がったものなんだ、と感情をプラスして覚えてもらいたかったから。
ただの文字暗記よりも、感情を駆使して覚えたもののほうがずっと記憶に残ります。
…結果、テストの点数が20点台から90点台にまでアップ!
社会科に限らず、何かを記憶する際に必要な鍵。
それを手に入れたような、貴重な経験となりました