私の妹は数年前までクラブのママをしていました。
当時も不況の時代とは言われていましたが、お店は連日満席&大繁盛でした。
その理由は、妹の並々ならぬ「ホスピタリティ」だったと分析しています。
現在は仕事を一時的に引退して母親になった妹。
今でもその精神は健在です。
例えばメール。
週に2回は会っている私に対しても、彼女はマメにメールをくれるのです。
「昨日は迎えに来てくれてありがとう!疲れたと思うからゆっくり休んでね」
「今日のごはん、おいしかったね。今度はパパを連れて行きたいね」
「今日は暑いけど、夏バテしていない?忙しくても水分をちゃんと補給するんだよ」
まるで付き合いたての彼氏にでも送るような(笑)気遣いメール!
身内であり、頻繁に会っている私にも送ってくれるんです。
しかも結構な長さの文面を。
…これって、スゴくないですか?
それも1歳半の、散らかし怪獣・菜々子の面倒を見ながら、です。
なかなかできることじゃありません。
また、今日のような暑い日にはこんなエピソードを思い出します。
それは妹がクラブのママをしていた頃のこと。
私たち姉妹と知人男性とで出掛けることがありました。
たしか、お店の事務手続きのために区役所へ行った時のことです。
順番を待っている時、知人男性が私たちにペットボトルのお茶を買ってきてくれました。
私たちはそのお茶に少し口をつけたのですが、結局飲みきれずに持って帰ることに。
その時、妹が言った一言です。
「○○さん(知人)、お茶ありがとうね。暑かったからすっごく美味しかったぁ!…こういう気遣いって本当に嬉しいし、ありがたいよ。さすが○○さんだね!」
印象的だったのは、その時の知人の顔です。
照れくさそうで。
でもとても嬉しそうに顔をくしゃくしゃにして笑っていました。
確かに、お茶を買って来た知人の気遣いもナイスです。
でも、それ以上に妹が返したお礼の言葉が珠玉でした。
だって、知人は本当に嬉しそうだったから!
その後、しばらくニコニコしていたもの
何でもない、些細な言葉。
だけど、「ありがとう」+αの言葉。
私でさえ今でも覚えているんです。
言われた知人は、この日の言葉をきっと忘れていないんじゃないかな。
妹は終始、こんな感じです。
だからこそ、妹に会いたくて多くのお客様が押し寄せたのでしょうね。
子供に。
恋人に。
旦那様に。
奥様に。
友達や同僚に。
上司や後輩に。
皆さんは、ちゃんと想いを言葉にして伝えていますか?
プライドや照れ。
それらを超えて贈った言葉が、相手に嬉しさや感動や自信を与えることもあります。
「言わなくてもわかるだろう」は迷信です。
一言を発する手間ひまと勇気が大事だってこと、忘れないでいたいですね。
私も妹を見習わなくちゃ