中学1年生のAくん。
学校の勉強はあまり得意ではないそうです。
みがくで行なう作文の類も、人の2倍くらい時間がかかります。
漢字の習得も苦手なほうです。
だけど。
Aくんは、いつも根気強く、じっくりと思考することができます。
これでいい…と安易に妥協できないので、人より少し作業時間がかかるだけ。
驚くほど想像力が豊かです。
1つの物事から多くの発想ができる能力があります。
私たちが思いつかない表現を多々使うので、Aくんの作文を読むのが毎回楽しみです。
読解力に問題があると言うけれど、本当にそうなのでしょうか?
Aくんの愛読書は「相対性理論を楽しむ本」(佐藤勝彦監修)。
みがくでいつも一心不乱に読んでいます。
私だって難しい相対性理論。
「この考え方が好きなんです」と笑顔で言えるAくんを尊敬しています。
書けない漢字も多いですが、一方で社会人でも書けない漢字が書けたりもします。
土曜ゼミでは、面倒見が良く、リーダーシップを発揮する一面も窺えます。
Aくんに苦手なことやできないことも確かにあるでしょう。
でもその100倍、「できること」もあります。
「できること」を最大限に評価し、褒め、もっともっと「できる」ようにする。
そのうち、波及効果で他のできないこともできるようになる。
単なる理想論や机上の空論ではありません。
私は本気でそう信じているし、そんな生徒を星の数ほど見てきました。
A君の未来も、大きな可能性と大きな希望で輝いています。