夏休みにお勧めの作文学習です。(昨日の続き)
①カルタに描かれている絵の内容を文章で説明する
→カルタは普通、平仮名1文字とイラストで構成されていますが、①では、文字は無視して、イラストだけに注目させます。絵の内容をしっかりと見て、どんなことが描かれているかを具体的に文章にしてもらいます。
事実をありのまま説明する(いわゆる客観的記述)練習です。
例:
・麦わらぼうしをかぶった女の子が、虫かごを持って立っています。
・口をあけ、目を大きく開いて、おどろいたような顔をしています。
・水色のТシャツと、白いズボンをはいています。
…最初は例のように箇条書きでもOKです。慣れてきたら、もっと細部まで具体的に説明させます。
例:
・麦わらぼうしをかぶった女の子が、緑色の虫かごを右手に持って立っています。
・麦わらぼうしには、薄いピンク色のリボンがついています。
…などと徐々に詳しく。
また、子どもには次のように指示を出します。
「絵を全然見ていない人が○○ちゃんの文章を読んで、描かれている絵が浮かんでくるように詳しく書いてね」
「まず最初に大事なこと(情報)から書くこと!」
②カルタに書いてある文字から始まる文章を考えて書く(絵に関係ある内容で)
→例えば、カルタに「い」という文字が書いてあるとします。その場合、「い」から始まって、なおかつ絵の内容と合う文章を書いてもらいます(川柳や俳句などの短い字数で書かせるのがお勧めです)。
例:いきたいな 勉強なんて ない国に
③絵を見て、自由に話を考えて書く
→絵を見ながら次の事項に関して「設定メモ」を作ってもらいます。
「いつ、どこで、誰が、何を、どんなふうに、どうしたのか」を自由に設定します。そしてメモに従って、作文を書いてもらいましょう。
やってもらうとわかりますが、子どものタイプによって得手・不得手がはっきりします。
反復演習や型にはまった学習が苦手な子は、比較的②の演習も苦手です。
このタイプの子にはとにかく①の演習をしっかりさせることです。最初は「大雑把」な記述でも構いません。
褒めたり、うまく乗せたりして、だんだん詳しく書けるように誘導していきます。
反対に、自分で考えて書く…などの想像力(創造力)の不足している子は、③が苦手です。
お母さんやお父さんがヒントをあげながら、おしゃべりの中でイメージを膨らませていくと良いでしょう。
「この子は何歳くらいかな?」「これからどこに行くと思う?」
などと質問をしながら進めます。答えが返ってきたら、「なるほどね!」と誉め、「じゃあそれを書いてみようか」と鉛筆を動かすことを促します。
どちらのタイプの子でも、まずは①をしっかり練習することが大事!
①がしっかりできるようになったら、②、③と進めてくださいね