文章を書く時、気をつけていることがあります。
それは「難解な表現」をなるべく使わないこと。
自分しか読まないような日記だったり、その筋の専門家に読ませたりする場合は別です。
でも、他人に読ませることを前提としているならば、まずは「正しく伝わること」を意識して書く。
それは書く側としての最低限の心遣いだと思います。
難解な表現が多い。
1文が果てしなく長い。
修飾語の位置が悪くて、どの言葉に係っているかわからない。
そのため、読む人が混乱したり、文意がわからなかったり…。
キツイ言い方ですが、そんな文章は「一方的で無責任な発信」に過ぎません。
読み手にストレスを与える悪文です。
「書いて誰かに伝える」ということも、立派なコミュニケーション。
読む人間が向こう側にいるのであれば、その人たちが正しく理解できるような文章を書くべきです。
そのためには、言葉遣いや文法、作文技術等の知識が多少なりとも必要でしょう。
でも、それらは単なる部品に過ぎません。
言葉を発信するときの土台として、まず無くてはならないのは心。
「相手にわかるように伝えようという気持ち」が根底に必要です。
それは「話す」ことについても同じだと思います。
読んでいる人にわかってもらえるように書く。
聴いている人にわかってもらえるように話す。
いつもそれを意識することは「コミュニケーション力」を身に付けることでもあります。
コミュニケーションの柱は、相手と円滑な意思疎通を図ることにあるからです。
以上が、国語専門塾みがくの作文指導を支えている考え方です。