2018年9月発表の「教育関連業者の倒産動向(帝国データバンク)」調査によると、年々学習塾の倒産が増加しているそうです。
少子化で子どもの絶対数が減少し、塾同士で生徒の奪い合いが激化しているとか。
そんな厳しい大波の中。うちのような小さな塾がここ5年間ずっと満席の状態であることに感謝しなければなりませんね。
そういえば最近、経営者セミナーで「坂本社長の経営戦略について講演してほしい」と声を掛けていただくことが多くなってきました。10年ほど前までは私が講演を聞く立場だったことを考えると、感慨深いものがあります。しかし、大変ありがたく光栄だとお伝えしたうえで、全て辞退させていただいています。何故なら時間がないからです。経営者に向けた講演準備に時間を使うなら、みがくの生徒のための教材を1つでも多く作りたいのです。
それに、私には人に語れるような経営戦略など一切ありません。確かに学習塾も経営手腕は必要でしょう。だけど、そこに重きを置いたことはないので、経営者の皆様の貴重なお時間をいただいてまで話すべき内容が思い付かないのです。
とにかく、「社会に出ても困らない国語力を育てたい」「他人を思いやりながら強く生き抜く力を育てたい」と、その一心だけぶらさずに学習内容を練り上げ、指導してきました。この先、生徒数が減ることになっても、そこは変わらないと思います。
それに私には自信があるのです。
この先、何らかの事由で今のみがくが出来なくなったとしても、私の身一つあればどこの場所でも再開できるというという自信が。経験とノウハウ。知識と技量。情熱と強い信念。それに紙と鉛筆さえあれば、何も要らない仕事ですからね。その自信が心のゆとりを生み、そのゆとりがあるからこそ迷走しなくて済んでいるのかもしれません。
ただ、沢山の生徒を指導していくには私一人では限界があります。幸い、現在のみがくにはどの教室にも頼りになる先生方が揃っています。いつも安心して任せられる先生方がいるということも、みがくが長く続けられる大きな理由です。
これからも足を止めず、情熱を枯らさず、1歩1歩進んでいきたいと思います。