今日は土曜ゼミ。
生徒たちと「言葉探しの旅」に行ってきました
今月は、札幌市東区にある「やまびこ座」で、人形劇を観るのが学習のメインです。
開演前の時間を利用して、ゼミ恒例の「偏さがし」。
今日は「てへん」と「さんずい」を使った漢字を10文字ずつ、館内で探しました。
全員、無事にクリア!
さぁ次は観劇です。
今日の演目は…事後学習の問題として用意した「モチモチの木」、「はらぺこあおむし」などの4つ。
「モチモチの木」は斎藤隆介著の言わずと知れた名作で、昔から教科書でも扱われていますよね。
観終わったあとは、事後学習。
話の内容が理解できたかチェックをします。
モチモチの木の著者である斎藤氏は、この本の後書きでこう述べています。
「人は優しささえあれば、やらねばならぬことはやるものだ。やさしさは金の発動機(モーター)である」と。
お金などの物欲によって動きがちなのも人間だけど、
優しさや思いやりの気持ちで動くのもまた人間。
人を動かす原動力は、お金やモノなどの目に見えるものよりも、
優しさや愛情、向上心、使命感…など、目に見えないものだったりします。
今回の震災でもそうでしたね。
底知れぬ悲しみや絶望感、不安が日本中を襲いました。
だけど日本を包んだのは、救いの全くない暗い感情ばかりではありません。
自分の命と引き換えにして、他人の命を救った方々がいます。
最後まで業務を全うして犠牲になった、使命感の強い女性がいます。
被災した方々の安否を気づかい、支援活動をしているたくさんの方々がいます。
…彼らを行動に駆り立てたのは、相手を思いやる「優しさ」に他なりません。
倒れた人を立ち上がらせ、前を向かせ、明日に向かって歩かせる原動力。
人の心も、自らの心をもあたためる発動機。
人間誰しもが備えて生まれてきた、永遠に風化しない感情。
斉藤氏が言うように、優しさとはまさに「金のモーター」なのだと思います。
今こそみんなが発動機をフル稼働させて、
たくさんの優しさで日本を包み込みたいですね。