今週は「言葉ノート」の学習をしています。
私が作成した「問題文によく出てくる言葉」プリントを使っているのですが、辞書でその言葉を調べて意味を書き写し、自分で考えた例文を書くという学習です。
生徒たちが作った例文を読むと、その意味をしっかり理解できているかどうかがすぐにわかります。辞書の意味を何も考えずに写しただけでは的確な例文が作れません。
そして、その例文も普通に書くのでは単調すぎて面白くありません。書けそうな子には、「何かテーマや設定を決めてごらん」とアドバイスをしています。そうすると書いていても楽しいし、発想力も鍛えられるし、まさに一石二鳥です。例えばこんな子もいました。
自分はカフェの店員だという設定で、
●お客様がメニューを見ながらしきりに首をかしげている。
●店長はカフェラテを入れるのが不得手らしい。
などと言う例文を書いていました。
…うーん。着想が素晴らしい!
また、犬のポチと猫のタマをメインキャラクターに設定して毎回登場させたり、自分の家族を名指しで出して笑える文章にしたり。
ほんの少しだけ頭を使って指示を出せば、生徒の思考の幅がぐんと拡がります。
どんな学びも、素材をどう捉えてどう工夫し、どう落としこんで指導するか。
そこが教える人間の腕の見せどころです。