塾長ブログ

かぐやを待つオウム。


昨日は娘の幼稚園(年中)の参観日。
朝の会で「竹取物語」の序文を子どもたちが音読していました。
だから最近やたらと「今は昔、竹取のおきなというものありけり…。」と言い出し始めたのか!
竹取物語 序文
今は昔、竹取の翁といふ者有りけり。野山にまじりて、竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をばさかきの造となむ言ひける。その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いと美しうて居たり。翁言ふやう、『われ朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて知りぬ。子になり給ふべき人なめり』とて、手にうち入れて家へ持ちて来ぬ。妻の嫗に預けて養はす。美しきことかぎりなし。いと幼ければ籠に入れて養ふ。

どこもそうなのかな。ひかりの幼稚園でも年少から有名な詩や物語の朗読をしています。今月はこの竹取物語のようですね。

私も仕事柄、序文は当然頭に入っています。この場面と、物語の粗筋をひかりに話して聞かせました。
かぐや姫は月からやって来たこと。驚くほどのスピードで成長したこと。あまりの美しさに、たくさんの男性からプロポーズされたこと。帝からも愛されたこと。だけど誰とも結婚しなかったこと。そして、月からお迎えが来た日のこと。残された者たちが深く深く悲しんだこと。

かぐや姫は何故月からやって来たのか。お話の中の月とはどんな世界なのか…などなど、原文に書かれている裏話も織り混ぜながら話しました。
「…でも、月にはかぐや姫のお母さん、お父さんがいるんだよね?かぐや姫がずっと帰ってこないと悲しいでしょ。犬とか猫とかオウムとか…ペットも待っているかもしれないし。」
と、ひかり。

…いや、物語の設定では月の世界の人には「感情」が無いから悲しまないと思うよ。だけど、月にペットかあ。子どもの想像力や着眼点は面白いなあ。


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