私が講師(指導者)の道を進むにあたって、目標とした先生がいます。大学受験予備校の講師時代の先輩講師だったT先生です。
指導に関する考え方、生徒との接し方、仕事に対する姿勢、指導者としての心持ち…。
T先生から学んだものは、今の私を形成してくれました。何十年も経ち、お会いすることがなくなった今でも、その言葉やスタンスは私の中に生き続けています。
T先生は「教え込む」ことをしない指導です。場を与え、良く考えられた教材を与え、その解き進め方を教える。そして生徒自身で自己管理できるような人間になれるよう、良き「習慣」を身に付けさせる。
T先生が新人の私によく言っていた言葉です。
★その場凌ぎの指導はするな。
★良い授業はどんどん盗め!
★答えを教えるのは素人でもできる。生徒が答えを自力で見つけられるようになるための『プロセス』を教えろ。
★仕事に必要なのは知識と経験…それ以上に大事なのは『意識』。
★その子の『今』だけ見るな。『先』を見据えて指導することだ。
これらの思想は私の中に染み込んでいて、自分の中の、もはや常識になっています。生徒に教える時に身振り手振り、ぐっと熱が入ってしまう癖もT先生譲りです。
生徒指導ももちろんですが、講師を育てていくのも代表者としての責務。今年度から講師勉強会を定期的に実施して、みがくをさらにパワーアップさせていく予定です。
これ以上教室を増やすつもりはないので、ここからはどっしりと腰を据えて、質の向上に努めていきたいと考えています。