ふしぎなとびら
いとうひかり さく・え
あるひ おんなのこがいました。
ひとりでもりを あるいていました。
するとふしぎなとびらがありました。
❤なんだろ❓❤
と、おんなのこがいいました。
おんなのこが もってるかぎであけると、
たからばこがありました。
おんなのこがまた おんなじかぎで たからばこをあけると、
こばんがざくざく!!
よかったね。
突如として書きたくなるのか、最近は創作文を書くことが増えました。みがく生たちに刺激を受けているのだと思います。
促音の間違いも少しずつ減ってきました。
知らない言葉を覚えたいという欲求が強いので、私を辞書代わりに意味を聞かれる毎日です。私自身、言葉のセンスや感覚が磨かれて大変勉強になりますよ。
…扉も箱も同じ鍵で開くのか。それは便利だ。「」が❤になっているのも斬新だなあ。
年中の半ばぐらいを過ぎたら、様子を見て、「文脈の穴」を埋めたり、表現の乱れを正したりする作業をさせたいと思います。教えないままだと、文脈が破綻した文章を平然と書き続ける恐れがあるからです。
例えば上の物語。鍵のことを質問してみました。この女の子はどうしてそんな便利な鍵を持ち歩いていたの、と。
ひかりはしばらく考えてこう言いました。「ママ、こんなのはどう?…かぎは森に落ちていて、女の子が拾ってポケットに入れておいたの。……宝箱も開くかなーと思ってやってみたら開いたの!」
その内容を書き足せばもっとわかりやすい文章になりますよね。
「文脈の穴」をある程度塞いだ文章がこちら(表現の乱れはそのままにしておきます)。
ふしぎなとびら
あるひ おんなのこがいました。
ひとりでもりを あるいていました。
するとふしぎなとびらがありました。
❤なんだろ❓❤
と、おんなのこがいいました。
おんなのこはポケットのなかから かぎをとりだしました。さっき、もりのなかでひろったのです。とびらを そのかぎであけると、なかに たからばこがありました。
ためしにおんなのこが 、また おんなじかぎで たからばこをあけると、
こばんがざくざく!!
よかったね。
おしまい
これでもまだ不思議なストーリーではありますが、ファンタジーなので逆にそれが魅力でもありますしね。ただ、「言葉足らず」が多いと文脈が破綻し、読み手の頭に❓マークが飛び交ってしまいます。文脈の穴を指摘して内容を再考させ、適切な説明を補っていく練習をすることも作文が上達するコツの1つでもあります。
まだ4歳。強制はせず、楽しく書かせることを心掛けていますよ。