「たまには手を抜くことも必要ですよ。」
そんな言葉をよく耳にします。
実際に今まで何度か言われたこともありました。
その意見に私もある意味では賛成です。完璧主義も度を超すと心身ともに疲弊してしまいますものね。
ただ、私は特にそうなのですが、手を抜くと逆にストレスが溜まることが殆どです。
その時は良いのですよね、楽ができて。
だけど、後から不穏な感情がむくむくと湧き上がってきて私に囁きます。
あれあれ?手を抜いたよね~?
たいした手間でもないのにさあ、サボっちゃったよね~?
一度甘い味を覚えたら、今後もズルズル怠けちゃうよ~。
手を抜くと、そんな声が聞こえてくる気がします。自責の念と後悔と一緒に。
決められたこと。
日課となっていること。
どうしてもしなくてはいけないこと。
…それらに対して手を抜くと、どうにもこうにも後味の悪さが残ってしまうことがあります。楽をしよう!と思ってした行為が、むしろ自分を苦しめるなんて皮肉なものですよね。
だから、私はこう考えるようにしています。
疲れてどうしようもない時には、手を抜くのではなくて、いっそのこと「休む」ようにする。
日々の言動が苦痛なら、手を抜くのではなくて、自分の作業能力を上げられるよう努力する。
手が回らないほど余裕の無い時は、手を抜くのではなくて、思いきって仕組みを変えてみる。
もちろん、外部の事情が絡んでそう簡単にはいかないこともあるでしょう。
だけど、手を抜いたことで溜め息が多くなったり、後悔したりするのなら、真正面から真摯に取り組んだほうが遥かに心安らかになる気がします。
仕事(指導)に関しては特に手を抜けない私…。
生活にON/OFFのメリハリを付けることや、システムを工夫することで、今後も丁寧に仕事をしていきたいと思っています。