私が古文好きになったのは、高校2年生の時です。
当時、国語の教科担任だった先生からの勧めで、古典作品をたくさん読みました。
古文を読むには、「単語力」や「文法力」はもちろん、「古典常識」も必要です。
単語や文法でいくら文章が読めても、時代背景や風習、身分制度などの知識がある程度なければ、「理解」することは難しいと思います。
そこでお勧めなのは、「古典作品を読むこと」です。
できれば、原文と現代語訳がどちらも載っている本が良いですね。
古文に慣れるためには、原文に触れて慣れることが必要だからです。
有名なところでは「伊勢物語」なんか読みやすいですよ。
短編で、「恋愛」がテーマになっているので、取っ付きやすいでしょう。
主人公の在原業平(ありわらのなりひら)が、色々な女性と恋に落ちるストーリー。
「こんな口説き方をするの?!」とか、
「こんなに簡単に好きになっちゃうの?」とか、
「一体いくつ年が離れているの?」とか、
「…(自主規制)」とか(笑)。
突っ込みどころ満載なので、私はとても好きです。
あとは「堤中納言物語」も読みやすくてお勧めです。
これも短編物語で、内容もそれぞれ面白いんです
例えば、「毛虫」が大好きなお姫様の話。
姫はどうして毛虫が好きなのか?
その理由がまた…深いんです!!
また、「堤中納言物語」に収録されている「はいずみ」という話もいいですよ。
「どういう女が恋愛の勝ち組だったのか?」ということがわかりやすく書かれています。
いつの時代も、こういう女が結局選ばれるんだよね~と、ちょっとムカつきながら私は読んでいました(笑)。
高校2年生あたりまでは、文法や単語学習にこだわらずに沢山の古典作品を読むことです。
そうすると、単語力・文法力・古典常識、そして古文を読むセンスのようなものが身についてきます。
また、社会人の皆さんでも十分楽しめると思いますよ。
地下鉄の中などで、古文の原文を読んでいたら奇異の目で見られることもあるかもしれませんが、
気にせず読んでみてくださいな。
もしかしたら、はまっちゃうかも