人間、「鈍感」のほうが幸せに生きられるものだ。…なんて、「鈍感力」という言葉が一時期流行りましたよね。
鈍感のほうが幸せに生きられる、かはわかりませんが、「失敗してもへこたれず、いつも前向きでいる姿勢」も鈍感力のなせるわざなら、それは素晴らしい力だと思います。
だけど、私はどちらかと言うと「敏感力」のほうを推しています。
敏感な人は、周りをよく見る人です。鈍感な人の「センサー」は大抵の場合、自分に向いていることが多いのに対して、敏感な人のセンサーは常に外に向けられています。だからこそすぐに「気付く」のです。
少しの時間で相手の性質を簡単に見抜いたりもします。また、相手の気持ちを慮る細やかな優しさはピカイチです。
とは言え、残念なことに「敏感力」の持ち主は、実に悩みの多い人でもあります。
ことに人とのコミュニケーションに関しては、なにかと壁にぶつかりがちです。
他人にその悩みが見えない(ようにしている)人ほど、そのギャップにいつも疲弊しているのではないでしょうか。
あまりに対人の悩みが深い人は、対策として次の4つを実践することをお勧めします。私自身も行っていることです。
・たまには、見ないふり、気付かないふりをすること。
・感じたことを何でも口に出して言わないこと。
・どうしようもない時にはその人と距離を置くこと。
・人に向いている「センサー」を、そっと自分のほうに向け直すこと。
…何だか謎かけみたいでごめんなさい。
敏感力の持ち主にはこれ以上言葉を継がなくても、言わんとしていることを理解して頂けるのではないかと思っています。