国立大の二次試験が終了。JRの運休•遅延のため、試験開始時間を繰り下げて実施するというハプニングがありました。受験生たちの心境を察して胸を痛めつつ、やきもきしながらニュースを見守っていましたよ。受験した生徒から無事に終わったとの報告LINEをもらって、一安心しているところです。

こういうハプニングは常に想定しておかなくてはいけませんね。塾講師時代、高校入試の国語の試験中に大量の鼻血を出してしまった教え子がいました。試験中、答案用紙にぽたっと血が落ちてきたので、思わず天井を見上げたら鼻血だった、と。彼女はそれまでの人生で一度も鼻血を出したことがなかったそうで、「自分の鼻から血が出た」という事実に考えが至らなかったと話していました。そこから頭が真っ白になった彼女は大パニックに陥ったのです。みるみるうちに真っ赤に染まっていく答案用紙。混乱の中、ティッシュを出そうと思わず立ち上がった拍子に貧血を起こして椅子から転倒。その後のことはよく覚えておらず、気づいたら保健室で横になっていたそうです。結局、公立高校は不合格となり、滑り止めの私立高に進学しました。悪夢のような本当の話です。

それからと言うもの、受験生にこの一件を語り継ぎ、「受験では何が起こるかわからない。不測の事態に備えて心構えをしておこうね」と伝えるようにしています。ちなみに、その子は滑り止めの私立に行って奮起し、学年トップを維持して希望の大学への合格を果たしました。まさに「人間万事塞翁が馬」の良い例だと思います。

いよいよ1週間後は公立高校入試。本番で力を発揮できるかどうかは、いかに平常心で臨めるかにかかっています。時には「火事場の馬鹿力」的なことも起こり得ますが、大抵は今までの努力が顕在化するのが入試です。とにかく今は一心不乱に最後の追い込みを行うこと。覚えなくてはならないものを確実に頭に入れたり、今まで間違えた設問をもう一度確認したりしてラストスパートをかけましょう。

やるだけのことをやったら、あとはもう自分を信じて平常心で試験に向き合うのみです。頑張れ！