本校生のTくん（中1）は、NHKのEテレで放送されている「ピタゴラスイッチ」の大ファン。現在、取り組んでいる手紙学習でも、そのピタゴラスイッチの装置制作に携わっている方々に向けて書いているところです。

Tくんが書いた手紙の下書きをチェックしましたが、熱量が高くて思いの溢れるような内容でした。

いつもTくんの書く文章は心に響きます。語彙が豊富な訳ではないし、まだまだ表現も拙いのですが、心の深部に「伝わる」のです。その理由の一つは、素直に自分の気持ちを書き表していること。心情をありのままに吐露するのは、どこか照れくさいものです。また、自分の気持ちを表現するのはなかなか難しいことでもあります。自分は今、こう感じているよ、こう思っているよと言葉に出すには、「己を内省する」視点が必要だからです。

Tくんの文章を褒めたら、「僕も（気持ちをストレートに書くのは）本当は恥ずかしいんだよ」と笑っていました。…それでもその素直さはTくんの武器。出来ればずっと持ち続けて欲しい特性だと思っています。