ろうそく出〜せ〜、出〜せ〜よ〜🎵
出〜さ〜ないと、かっちゃくぞ〜
お〜ま〜け〜に 食い付くぞ〜🎵
子ども達がそんな歌を歌いながら家々を訪ね歩き、お菓子をもらうという「ろうそくもらい」。七夕(8月7日 ※一部地域では7月7日)に行われる、北海道の夏ならではの風物詩です。私の地域の子ども会でも今日、ろうそくもらいをして回りました。
記録によると、この「ロウソクもらい」は江戸時代の後期に函館で始まったとされています。当時の函館では、青森のねぶたのようなお祭りがあり、山車を照らすのには沢山のロウソクが必要でした。そのため、子どもたちが「ロウソク出せ〜🎵」と各家をまわって集めたのが起源ということです。
その後、ねぶた祭りは無くなり、ロウソクを集める必要は無くなった訳ですが、子ども達に渡すものがロウソクからお菓子に変わり、現在もその形が受け継がれています。
私が子どもの頃はまだロウソクをくれるお家が多く、お菓子ではなくスイカを一切れずつとか、畑で採れたトマトやきゅうりとか、茹でとうきびとか…くれるものは多種多様でした。「ごめんね、何も用意していなくて…」と、紙に100円玉を包んでくれたおばあちゃんも。
今は、年ごとに訪問する班区域を変え、回覧板で予告してから決められた家々を回りますが、当時はどこの家に行ってもOKだったので、手当たり次第に呼び鈴を押して歩いたのを記憶しています。現在、うちの町内会では「訪問して欲しくない場合はドアにシールを貼る」というルールのもとで開催しているので、そのシールが貼っていない家だけ訪問する流れです。
今年も、「可愛いね〜。写真を撮ってもいいかい?」と記念写真を撮ってくださった一人暮らしのおじいちゃんや、「子どもは未来の宝だからね」と大きく手を振って見送ってくださったご夫婦など、皆さん子どもの歌声と笑い声に目を細めていらっしゃいました。本当に有難いことです。
元気な歌声をお聞きください。