先月、義母が癌であることが判明しました。血便が出たのでかかりつけの病院を受診すると精密検査が必要とのことで、近所の国立病院を紹介されたのです。そこでさらに検査をしたところ、「S状結腸癌〜ステージ3」いう医師の見立てでした。癌を宣告されると、本人はもちろん家族の生活もがらりと一変するものですね。とは言っても、私たちにできる事はそう多くないのですが、入院の手続きをしたり、必要な物の買い出しを行ったり、大腸がんに関する情報を集めたりと、何かと気忙しい日々を送りました。

検査入院をして、手術と治療の計画•方針を探ったあとの今月初旬、いよいよ癌の摘出手術を行うことになりました。手術自体は成功したものの、リンパ節に転移しているのかどうかは病理検査をしないとわからないとのこと。約半月の入院を経て、先週退院できることになりましたが、その検査結果が出ないことにはどうにも落ち着かないものです。ついつい悪い方にばかり考えてしまって、何をしていても心から楽しめない毎日でした。義娘の私でもそうなのです。本人はもっと怖かったと思うのですよ。当然ですよね。

そして今日、病理検査の結果を聞くために退院後初めて病院へ行きました。1人で結果を聞くのはさぞかし不安だと思うので、私とダンナも一緒に話を伺うことにしたのです。

緊張しながら話を聞くと、

「癌は全て摘出できました。転移はしていないので、抗がん剤治療の必要もありません。癌のステージで言うとステージ1です。予測した段階ではステージ3でしたが、1でした。」

と先生。思わず拍手してしまうほど嬉しくて、心の底からホッとしました。もう普通の生活をして良いですよと言われ、強張っていた義母の顔にようやく笑顔が。初期であっても癌は癌なので、これからも油断は禁物です。食生活には特に気を付けて生活しないといけません。それでも本当に胸を撫で下ろしました。トラ（実家の飼い猫）も喜ぶわ。

人生は糾える縄の如し、とはよく言ったもので、とびきり良い知らせの後に待ち受けていたのは、とびきりのBADニュースでした。先日修理に出したパソコンが壊れてしまったそうなのです。正確に言うと、内蔵されているハードディスクが完全に壊れてしまいました。

「ハードディスクの状態を診断しようとしたら、もともと傷が付いていたらしく、その傷が広がってデータ全てが破損してしまいました」と業者さん。ハードディスクが劣化していた上にウィルスに感染していたことが原因なのではないかと言うことですが、まあ中古パソコンでしたし（4年前に60,000円ぐらいで購入）、ウィルス対策ソフトも入っていなかったそうなので仕方ないとは思っています。ただ、ここ数年の間に作成した教材データなどが全て失われてしまったことを悟ったとき、思わず眩暈がしてしまいました。依頼する際にデータのバックアップをしてくれると言っていたので、教室に出掛ける前に急いで持ち込んだのですが、ハードディスクが故障していたためにバックアップ自体できない状態だったそうです。…持っていく直前、作成途中のWordファイルをUSBに移すことはできたので、フォルダごと同じように移せば良かったのでしょうね。急いでいて、「バックアップしてもらえるなら大丈夫」と思い込んでしまった私のミスです。慌てると良いことはありませんね。反省しています。

2019年以前のデータはUSBに保存しているのですが、それ以降のは保存したり、しなかったり。この週末は何のデータが消失してしまったのか、ダンナ（伊藤）のパソコンに保存されているデータはどれだけあるのかを確かめる作業に追われそうです。自業自得とは言え、今はただただ途方に暮れています。

「（ハードディスクが壊れる危険性もあることを）伝えていなかったから」と、ハードディスクの代わりにSSDを、そして、何故か突然消えたOffice2019の代わりにOffice2021を無料で入れてくださったので、今のパソコンでも通常通り使うことができます。修理の費用は1円もかからず、SSDと Office2021を入れてもらえた。トラブルの無い初期の状態に戻った。しかし、それと引き換えにデータが全て飛んでしまった。バックアップも取れなかった。ふふふふふ…

いいや、やはり私が甘かったのですよね。そして無知過ぎたのです。今回の件は教訓として重く受け止めたいと思います。きっと、今よりもっとグレードアップしていく過程として必要な怪我だったのでしょう。この機会にパソコンのことを勉強します。ウィルス対策はもちろん、データのバックアップ•保存を確実に行ったり、共有フォルダを作ったりして（作っているけれど全く機能していなかった）危機管理を徹底したいと思います。消えたデータはまた一から新しいもの…以前よりもさらに良いものを作っていけばいいのです。最も大事なデータは私の頭の中にある。だから大丈夫！

ハードディスクは末期状態のまま亡くなってしまったけれど、義母さんの癌は無くなったじゃないの。ステージ3宣告からのまさかの奇跡！！喜ぼう！

…そう泣きながら自分に言い聞かせている私です。