モンスターペアレント(モンぺ)という言葉が一般化して久しくなりました。個人的には好きではない言葉なので、自分では全く使いません。
自分で塾を立ち上げるようになってからは、俗に言うそのモンスターペアレントと思われるような方とは未だ出会ったことがありません。
きっと、うちにやってくる方々はホームページや塾生のご両親から聴いて、みがくの方針を知った上で入塾するからなのでしょう。
国語専門塾みがくは、いわゆる普通の学習塾とは異なりますからね。
でも、講師時代には今でも忘れられないほど強烈なお母さんと多々出会いました。
以前ブログで書かせていただいたIくんのお母さんもそうでした。
インスタント乾麺弁当のAちゃんのお母さんも忘れられません。
他にもこんなお母さんがいました。
●小学生の娘にネイルを施し、そのネイルに付けた高価な石(何かの宝石でした)が無くなったと言って、授業中教室に怒鳴りこんできた。その娘が座っていた席付近を全員で大捜索したが、見つからず…。娘の隣席に座っていた娘が盗ったのではないかと疑い始め、連絡先を教えてくれと粘るお母さん。
結局、1時間近く授業が中断した。
●難しくて問題が解けないという我が子の代わりに、子どもの字をまねて、お母さんが丸々一冊宿題のドリルを解いていたことが発覚。塾長が問い詰めると、「宿題を手伝うなとは言われていない!」と理解不能な逆ギレ。
●塾の終了時間が過ぎても子どもを迎えに来ない。夜22時に家に電話してみたら、「忘れていました。お酒を飲んだので車で迎えにいけないんで、明日までそこ(塾)で寝かせてもらえますか?」と言われる。口調からかなり酔っている様子。結局、車通勤していた私が送り届けることに…。ところが、私はスーパー方向音痴なのに加え、生徒がまだ1年生で道順を上手く説明できなかったため、その子の家に辿り着けたのが夜の12時。家族は寝てしまったのか、何度呼び鈴を押しても出ない。やむなくその日は私の家に生徒を泊めた(忘れもしない…その日は1月4日でした)。
今思い出しただけで、まだまだあります。
ご家庭の事情も諸々あるのでしょうが、
無責任、無関心、過保護…。
この仕事をしているとよく、
「子どもよりまず母親の教育が必要なのでは?」と思うことがあります。
他にも、
家族の件で悩んでいる生徒から夜中に「もう死にたい…」と電話がかかってきて、夜が明けるまで必死に説得したり、
壮絶な夫婦喧嘩から逃れて家出してきた生徒を1週間自宅で保護したり、
食品もお金も用意せずに家を1泊留守にした生徒の家に出向いて、授業後にご飯を作ったり(幼い三人兄弟がいる家でした)。
こうして改めて考えてみると、色々あったなぁ。
家庭をはじめ、「環境がその人間を形成する」ということを忘れて欲しくありません。